関節リウマチは、ゆるやかな経過をたどっていきます。急激に発症したとしても、そのまま症状が長いあいだ軽快するものもあります。また、ゆっくりもしくは急激に着実に進行性として悪化していく症状のものもあります。関節リウマチでは、突然として多くの関節が同時に炎症をひき起こしてしまいます。
多くの場合には、漠然と始まります。そして、徐々に異なる関節を侵していきます。普通では関節炎は対称性となっています。そのため、左右の同じような部位の関節に起こるといわれています。最初に手の指や足の指、手、足、手首、ひじ、足首などの小さな関節に炎症が起こるという点が典型的です。
炎症を起こした関節については、痛みとこわばり感を伴っており、特に朝起きたときには、こわばりは一般的にみても少なくとも30分以上続いてしまいます。その関節をしばらく動かさないでおいた後にもみられるといわれています。疲れやすさや脱力感は午後の早い時間に感じる人もいるそうです。また、微熱がみられることもあります。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。