関節リウマチは、手や足をはじめとした全身にある関節で起こる炎症性関節炎のことです。関節に腫れと疼痛を伴ってしまい、しばしば関節の破壊を来してしまいます。 関節リウマチは世界の全人口では約1%にみられる病気です。そして、人種や出身国にかかわらず関節リウマチの病状を抱えています。
また女性のほうが男性の2~3倍ちかく多く発症しています。その多くについては、25~50歳くらいで発症しますが、どの年齢層でも発症する可能性があります。関節リウマチは小児でも発症することがあり、この場合には若年性関節リウマチと呼ばれています。その症状と経過の見通しは他の関節リウマチとは多少は異なります。
関節リウマチの正確な原因については不明なのですが、自己免疫疾患であると考えられています。免疫システムを構成している成分が関節包内層の軟部組織を攻撃してしまいます。それから次に血管や肺といった他の体の結合組織をも攻撃してしまいます。そして関節の軟骨組織、骨、靭帯(じんたい)を侵食してしまい、このことによって関節の変形や不安定化、瘢痕化が生じてしまいます。
アスピリンは関節リウマチの主な治療薬として長いあいだ使われてきました。アスピリンの使用量が多いと現れる副作用としては耳鳴りがあります。現在ではアスピリンに代わりイブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクというよな非ステロイド性抗炎症薬がよく処方されています。これらの薬はさらに少ない使用量で効果が得られます。
イブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクなどの薬にも副作用はありますが、高用量のアスピリンほどではありません。新しいタイプの非ステロイド性抗炎症薬の1つであるシクロオキシゲナーゼ(COX-2)阻害薬(コキシブ)があります。これは、そのほかの非ステロイド性抗炎症薬と作用は似ています。
しかし、胃の障害を発症するリスクがかなり低い薬剤で、このような薬剤は血小板の機能を阻害しないので出血のリスクがある人にたいしても従来の非ステロイド性抗炎症薬よりもさらに安全に使用することができます。その1例がセレコキシブですがコキシブの1種であるロフェコキシブは、長期使用したあとに心臓発作や脳卒中などのリスクを増加することが明らかになったのです。