歩かなければ歩けなくなる、ということがありますので無理して歩く訓練をすることになるかもしれません。しかし、無理をして歩ければ膝が腫れてしまい水がたまることがあります。この時に無理に陸上での歩行訓練を続けていくと、体重がかかったまま膝を曲げ伸ばしするために、関節に治る力を生む前に、関節が壊れるほうにいってしまいます。
また、痛い関節をかばって歩いてしまうため、関節の曲げ伸ばしのない不自然な歩き方になってしまいます。それに対して、水中でおこなう歩行訓練では水の浮力に支えられますので、寝たきり患者さんでも立って歩くことができます。膝や足首、股関節などの障害で歩けない患者さんであっても、水中では痛みなしに歩くことができます。
痛みなしで、関節を曲げ伸ばしする自然の歩き方ができますので、はじめていたんだ関節に“治る力”が生まれてきます。関節の状態がわるくて歩行訓練が難しい患者さんにはプール療法はとても有効な手段だといえます。プールの水温は、運動量の少ないリウマチ患者さんの場合には35 ℃以上が理想的だといえます。
アスピリンは関節リウマチの主な治療薬として長いあいだ使われてきました。アスピリンの使用量が多いと現れる副作用としては耳鳴りがあります。現在ではアスピリンに代わりイブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクというよな非ステロイド性抗炎症薬がよく処方されています。これらの薬はさらに少ない使用量で効果が得られます。
イブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクなどの薬にも副作用はありますが、高用量のアスピリンほどではありません。新しいタイプの非ステロイド性抗炎症薬の1つであるシクロオキシゲナーゼ(COX-2)阻害薬(コキシブ)があります。これは、そのほかの非ステロイド性抗炎症薬と作用は似ています。
しかし、胃の障害を発症するリスクがかなり低い薬剤で、このような薬剤は血小板の機能を阻害しないので出血のリスクがある人にたいしても従来の非ステロイド性抗炎症薬よりもさらに安全に使用することができます。その1例がセレコキシブですがコキシブの1種であるロフェコキシブは、長期使用したあとに心臓発作や脳卒中などのリスクを増加することが明らかになったのです。