リハビリテーションは薬物療法と並びリウマチ治療においては、車の両輪のようにけっして欠くことのできない重要な医療だといえます。運動療法の目的は、関節可動域と呼ばれる関節の動く範囲の保持や筋力の増強、そしていたんだ関節の修復の3つに要約されると思います。リウマチ体操についてですが、リウマチ患者さんの運動機能を回復するためには運動訓練と呼ばれる療法が必要です。
そして、もっとも身近な運動療法としてあげられるものは、こわばりをとって関節可動域を保持することを目的としたリウマチ体操があります。国立伊東温泉病院などで行っているリウマチ体操を参考にしてみると良いかも知れません。もちろん医師の指導を受けながら無理のない体操を行ったほうがよいでしょう。リウマチでは、おかされた関節の運動範囲が狭くなるといった傾向があります。
患者さんは痛む関節をなるべく動かさないようにしてしまうのでその傾向はますます強まってしまい気がついたときには関節の可動域は健康の人にたいして1/2 にも1/3 にも狭まっていたりすることがあります。日に数回は関節の動く範囲いっぱいにまで関節を曲げたり伸ばしたりするようにして可動域が狭くなっていくのを防がなければならないと思います。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。