リハビリテーションは、病気や事故で失ってしまった身体機能を取り戻して、社会復帰についても視野に入れて出来る限り元の状態に近い健康状態を回復するための医療のことを意味しています。痛みというものがリウマチ患者さんの第一の苦しみであることは間違いありません。しかし、それ以上に患者さんを苦しめており辛いことがあります。
それが肢体不自由なのです。病院に通っているリウマチ患者さんの中には、治療を続けていても、だんだんとからだが不自由になってくるのを実感している方も少なくはないと思います。このままでは、近い将来には車椅子や寝たきりの状態になってしまい身体障害者になるのではという不安をリウマチ患者さんの誰しもが抱えています。
痛みは薬で何とかなりますが、肢体不自由は薬では回復できないこともあります。適切な機能再建手術とリハビリテーションによって、日常生活にとって必要な機能を保つことができます。そして適切な治療法が行われた上で、歩く訓練をすることが一番大事なことです。このように、運動(歩く)訓練をすることによって、失われた運動機能を取り戻す点がリハビリテーションの狙いです。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。