炎症性サイトカインを抑えるための薬が出るまで関節リウマチの薬は、大きく分けて三種類あったそうです。一つは非ステロイド性消炎鎮痛剤です。この非ステロイド消炎鎮痛剤は、痛みや炎症を止めるといった薬です。もう一つはステロイド薬です。ステロイド薬は主に、炎症と免疫異常に効く薬とされていますが長いあいだ使っていると副作用の問題が起こってきます。三つ目は抗リウマチ薬です。この抗リウマチ薬は免疫異常や炎症だけでなくて関節の破壊にも効果がみられるものもあります。
アメリカのリウマチ治療ガイドラインでは、とにかく早期に症状を発見し、早く治療するといった方針をとっています。そうすることによって腫れや痛みから解放されて、関節の破壊も予防することができるからです。そのため、関節リウマチの診断がついたら三カ月以内に抗リウマチ薬を使ってみて積極的に治療をおこなっていきます。もしも、効果が不充分な場合にはTNFαを抑えるといったな新しい抗リウマチ薬をもちいます。
この新しい抗リウマチ薬は生物学的製剤です。それでも、症状が改善されないようであれば手術も考えるという治療方針となります。つまり、生物学的製剤を含む抗リウマチ薬が治療の中心となっておりステロイド薬や非ステロイド性消炎鎮痛剤は補助的に使うといった位置づけになっています。日本の専門医の治療についても、ほぼアメリカと同じような考え方をもっています。
アスピリンは関節リウマチの主な治療薬として長いあいだ使われてきました。アスピリンの使用量が多いと現れる副作用としては耳鳴りがあります。現在ではアスピリンに代わりイブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクというよな非ステロイド性抗炎症薬がよく処方されています。これらの薬はさらに少ない使用量で効果が得られます。
イブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクなどの薬にも副作用はありますが、高用量のアスピリンほどではありません。新しいタイプの非ステロイド性抗炎症薬の1つであるシクロオキシゲナーゼ(COX-2)阻害薬(コキシブ)があります。これは、そのほかの非ステロイド性抗炎症薬と作用は似ています。
しかし、胃の障害を発症するリスクがかなり低い薬剤で、このような薬剤は血小板の機能を阻害しないので出血のリスクがある人にたいしても従来の非ステロイド性抗炎症薬よりもさらに安全に使用することができます。その1例がセレコキシブですがコキシブの1種であるロフェコキシブは、長期使用したあとに心臓発作や脳卒中などのリスクを増加することが明らかになったのです。