関節リウマチの治療のおもな目的は、痛みなどの自覚症状を和らげることです。それと伴に関節破壊を抑止することも目的となります。従来の抗リウマチ薬の場合だと、関節破壊の進行そのものをくい止めるのはとても難しいことでした。しかし、レミケードの場合は、関節の炎症を進めてしまう物質(TNF)の働きを抑えたり、TNFを作る細胞そのものを壊すことによって関節の破壊を食い止める効果を期待することができるます。
関節リュウマチの新しい治療「レミケード」についての総合的な評価ですが、レミケードの点滴を始めてから6週間たった後(3回目の投与をする前)と14週間たった後(4回目を投与する前)に、主治医によって「効果あり」というように判定された人の割合を調べたみたところ、6週間たった後では95.0%で14週間たった後では92.7%の患者さんで効果がみられたそうです。
たとえばレミケードによる治療を始める前の痛みの強さを100とした場合に、治療をした後に痛みがどのくらい軽くなったかを調べたところ、レミケードを三回投与した後には痛みの強さは40まで減っています。これは49人中34人(69.4%)の患者さんで痛みに対する効果がみられたそうです。つぎに関節破壊の進行をおさえる効果についてですが、X線を撮影して関節に起きた変化を点数(スコア)化して調べたそうです。
これはスコアが高いほど関節破壊が進んでいるのですが、従来の治療ではスコアが高くなってしまいましたが、レミケードの点滴を受けた患者さんの場合ではスコアがほとんど変化しなくてもすんだそうです。関節破壊の進行がほぼ止まっていたそうです。そして効果があらわれるまでの速さなども特徴としてあげられるそうです。血液検査で「CRP」を測定して炎症の度合いを調べたところCRPは初回の点滴から2週間たった後には0、5近くまで下がっていました。レミケードの効果がすぐにあらわれていることがわかるとおもいます。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。