慢性関節リウマチや痛風などに関係している血液検査は、関節や筋肉の痛みを生じたときに行われることが多いようですが、痛みを生じる原因は慢性関節リウマチや痛風だけではなくてさまざまな病気があります。しかし、多くの場合にはこれらの病気は血液検査だけではなくて関節が痛む部位や関連している症状などと一緒に総合的に診断がおこなわれます。とくに慢性関節リウマチは血液検査だけでは診断することができないため注意したほうがよいでしょう。
慢性間接リウマチは自己免疫疾患に分類されており自己免疫疾患とは一種のアレルギー反応のことをさしています。しかしこのアレルギー反応は花粉症やダニに対するアレルギー反応などとは異なっており体内で起こるアレルギー反応といえます。たとえば花粉症やダニなどの一般的なアレルギー反応が外敵に攻められて起こることに対して、自己免疫によるアレルギー反応というものは人間の体内で起こる内戦もしくはクーデターにたとえることができます。
自己免疫という言葉から連想できるとおり本来は災いを免れるために行われるのが自己免疫反応なのですが、自己防御の過程で起こる内戦の結果、体内のさまざまの部分で破壊が起こることになってしまいます。この体内の破壊が炎症反応といわれるものになるのです。炎症反応が関節で起こった場合には関節炎を発症します。また皮膚や血管で起こった場合には皮膚炎や血管炎などを引き起こします。また、腎臓など臓器そのもので炎症が起きた場合には臓器を破壊することになってしまいます。
自己免疫疾患といわれている病気のなかには慢性関節リウマチの他にも膠原病やバセドウ病、ある種の貧血、肝炎など多くの病気が含まれます。自己免疫疾患では内戦やクーデターの原因となった内乱分子を自己抗体というようにいいます。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。