リウマチ熱の臨床症状や所見などによるとまず、多発性、移動性関節炎があげられます。これは疼痛を伴うのですが無治療であっても3週間以内でほとんど治ってしまいあとに障害を残しません。治療を行えばだいたい1週間程度で関節炎は治ります。発熱を伴い急性に発症した慢性関節リウマチの場合は初期の1週間から2週間は全く鑑別不能なことがあります。けれどもリウマチ熱では2週間が過ぎれば、一般に軽快していきますが慢性関節リウマチの場合には関節炎が持続してしまいます。
手指などの小さい関節が障害されているような場合には、まず慢性関節リウマチを疑ってみたほうがよいでしょう。ほかにも心炎:心内膜炎、心筋炎、心膜炎があり、動悸や呼吸困難、易疲労性などの症状を示すことがあります。心筋炎を起こすとより強い心不全症状を呈することがありますし、器質的な心雑音や心膜摩擦音、心嚢液貯留などが認められることもあります。
リウマチ熱による病変ですが、リウマチ熱による心病変の場合は心内膜や心筋、心外膜に見られます。心内膜で一番侵されやすいのは弁膜という器官です。弁膜の障害は、僧帽弁>僧帽弁と大動脈弁>大動脈弁の順に多くみられ三尖弁や肺動脈弁はまれにみられるようです。僧帽弁の場合には心房側、大動脈の場合には心室側の弁膜の閉鎖縁で血流に強い衝撃を受ける面に灰褐色の直径1mmもしくは小豆大までのいぼが形成されてしまい互いに融合するという所見がみられます。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。