「リウマチ」は「慢性関節リウマチ」のことですが「リウマチ熱」はまた別の病気のことです。リウマチ熱は発症初期の症状の場合、関節炎がおこってしまうため慢性関節リウマチとの判別が難しいようです。しかし、その後の経過や治療方法は全く異なります。リウマチ熱の場合は心臓弁膜の障害や他の心臓病が発生してしまい長い年数をかけて心臓弁膜症を進行させてゆきます。
リウマチ熱は、喉の炎症や猩紅熱など連鎖球菌による感染が原因で発生します。しかし、連鎖球菌を感染してからリウマチ熱になるのはほんのわずかのことです。 初発年齢は8歳から12歳が全体の約2/3を占めており3歳以下では連鎖球菌の感染があったとしてもリウマチ熱になることは少ないようです。また成人の初発例もとても少ないです。発症好発時期は連鎖球菌の感染が多い晩秋から早春とされています。
臨床症状・所見を紹介しますとリウマチ熱発症の約1週間から4週間ぐらい前に連鎖球菌感染症があります。しかし、リウマチ熱の45%はこのような連鎖球菌感染の症状が不明なので典型的なリウマチ熱では突発的な発熱と関節痛で始まります。小児の場合は腹痛で始まることがあり連鎖球菌感染からリウマチ熱が発症するまでの約2週間の無症状期があります。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。