「リウマチ」は「慢性関節リウマチ」のことですが「リウマチ熱」はまた別の病気のことです。リウマチ熱は発症初期の症状の場合、関節炎がおこってしまうため慢性関節リウマチとの判別が難しいようです。しかし、その後の経過や治療方法は全く異なります。リウマチ熱の場合は心臓弁膜の障害や他の心臓病が発生してしまい長い年数をかけて心臓弁膜症を進行させてゆきます。
リウマチ熱は、喉の炎症や猩紅熱など連鎖球菌による感染が原因で発生します。しかし、連鎖球菌を感染してからリウマチ熱になるのはほんのわずかのことです。 初発年齢は8歳から12歳が全体の約2/3を占めており3歳以下では連鎖球菌の感染があったとしてもリウマチ熱になることは少ないようです。また成人の初発例もとても少ないです。発症好発時期は連鎖球菌の感染が多い晩秋から早春とされています。
臨床症状・所見を紹介しますとリウマチ熱発症の約1週間から4週間ぐらい前に連鎖球菌感染症があります。しかし、リウマチ熱の45%はこのような連鎖球菌感染の症状が不明なので典型的なリウマチ熱では突発的な発熱と関節痛で始まります。小児の場合は腹痛で始まることがあり連鎖球菌感染からリウマチ熱が発症するまでの約2週間の無症状期があります。
アスピリンは関節リウマチの主な治療薬として長いあいだ使われてきました。アスピリンの使用量が多いと現れる副作用としては耳鳴りがあります。現在ではアスピリンに代わりイブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクというよな非ステロイド性抗炎症薬がよく処方されています。これらの薬はさらに少ない使用量で効果が得られます。
イブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクなどの薬にも副作用はありますが、高用量のアスピリンほどではありません。新しいタイプの非ステロイド性抗炎症薬の1つであるシクロオキシゲナーゼ(COX-2)阻害薬(コキシブ)があります。これは、そのほかの非ステロイド性抗炎症薬と作用は似ています。
しかし、胃の障害を発症するリスクがかなり低い薬剤で、このような薬剤は血小板の機能を阻害しないので出血のリスクがある人にたいしても従来の非ステロイド性抗炎症薬よりもさらに安全に使用することができます。その1例がセレコキシブですがコキシブの1種であるロフェコキシブは、長期使用したあとに心臓発作や脳卒中などのリスクを増加することが明らかになったのです。