慢性関節リウマチという病気は20歳から60歳のあいだに発症します。そして女性のほうが男性に比べてみると3倍から4倍ていど多いそうです。リウマチという疾患の概念についてはギリシャ語のロイマ(流れ)を語源としており、有毒な体液が全身を流れてしまい関節などにたまって痛みをかんじる病気ということです。
慢性関節リウマチの病因は不明のようですが、ウイルス感染説があったり、遺伝的な素因の関与などが考えられているようです。リウマチは関節の症状が主なものですが全身にも症状がともなうこともあります。関節症状は、手足の関節の腫れや痛みから始まります。そしてだんだんと対称性に多関節に広がっていき関節のなかに水がたまることもあります。
そして時間が経ってしまうと軟骨や骨破壊へと進行してしまい関節の変形がおこってきます。手指のスワンネック(白鳥の首)変形やボタン穴変形、そして足の外反母趾などの関節変改は特徴的な関節変形の所見となります。このような結果として関節の動きが悪くなりますので日常生活の動作がとても大変になってしまいます。朝にあるこわばりという全身のぎこちなさなども重要な症状の一つです。関節を動かすことによって数時間くらいで消失します。
関節外症状は皮下結節があります。これはリウマチ患者の約半数にみられており、ひじやひざの伸側などに見られる硬いしこりのことで大きさは数cmになることもあります。そのほかにも肺病変(間質性肺炎)や心臓病変(心膜炎)、リンパ節腫脹などの関節外症状が見られることがあります。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。