リウマチの治療にはラテン音楽をつかって心と体をイキイキさせるという方法もあるようです。心地よい音楽というものは心身ともにリラックスさせてくれる効果がありますよね。この音楽が持っている精神安定の作用を活用している治療法が音楽療法なのです。
アメリカでは、音楽療法の研究が50年前からはじまりました。今では多くの病院などで音楽療法は治療の一環として導入されているそうです。実は、日本でも10年くらい前から「バイオミュージック学会」や「全日本音楽療法連盟」などの団体が設立されました。そして2000年には「日本音楽療法学会」が設立されて音楽療法が医療の中に本格的に取り込まれ始めたようです。
音楽療法というものは副作用がないというメリットがあります。そして「1/fの揺らぎ」という特性を持っている音楽を聞くとα波という脳波が発生しますので精神を安定させてくれて血行もよくなるといわれています。このようなα波を発生させてくれる音楽はバロック音楽に多いとされています。1999年10月には、いままでの「癒し」をメインにした音楽療法とはすこし違う観点からの試みがおこなわれました。それは聖マリアンナ医科大学難病治療研究センターの星恵子医師たちが中心となり発足した、「リウマチ性疾患音楽療法研究会」です。
このときに演奏された音楽は、国内外で活躍しているミュージシャンや音楽好きの医師たちによるラテン音楽とジャズです。これは音楽を通して楽しく体を動かそうという試みでこの音楽療法の参加者たちはみなさんが立ち上がってリズムに乗ってリウマチ体操も行われたそうです。さまざまな試みがされているのですね。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。