関節リウマチは、一般的に、薬物療法やリハビリでは、病気の改善が難しいとされています。そのため、手術をすれば、生活の質(QOL)を向上できる可能性が高い場合に、手術療法が検討されます。
関節リウマチに対する手術療法としては、関節破壊が起こる前に、炎症部分を取り除く手術と、破壊された関節に対する手術の、大きく2つに分けることができます。前者の場合は、炎症を起こしている滑膜を切除して、病気の進行を抑える目的で行なわれる「滑膜切除術」です。この手術は、主に、手の指、手首、肘、肩などの関節に行なわれます。
後者には、破壊された関節を固定する「関節固定術」と、人工的に関節を作り直す「人工関節置換術」があります。特に、人工関節置換術は、関節リウマチの手術では、最も多く行なわれているものです。
人工関節置換術は、破壊された関節部分の骨を切り取り、代わりに、人工関節を固定して、関節が動きやすいようにすることが目的の手術です。関節の部位では、膝が最も多く、次いで、股関節、手指、肘、足首、肩、の順になります。
この手術では、早くから痛みがとれ、歩きやすくなるなど、関節機能の改善と日常生活動作の回復において、効果的とされています。しかし、片方のみ膝関節に手術をした場合は、もう片方の膝関節に体重がかかることから、負担が増して、症状を悪化させ、そちらも手術が必要になるというケースが多いことが問題点とていあげられます。
長く闘病生活を続ける患者さんにとって、また、進学や就職を目指す若い患者さんにとって、手術療法は、素晴らしい選択肢です。しかし、あくまで、局所療法であること、1回の手術では済まないことが多いこと、術後に、リハビリに費やす時間が必要なことなどについても認識して、事前によく検討する必要があります。
アスピリンは関節リウマチの主な治療薬として長いあいだ使われてきました。アスピリンの使用量が多いと現れる副作用としては耳鳴りがあります。現在ではアスピリンに代わりイブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクというよな非ステロイド性抗炎症薬がよく処方されています。これらの薬はさらに少ない使用量で効果が得られます。
イブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクなどの薬にも副作用はありますが、高用量のアスピリンほどではありません。新しいタイプの非ステロイド性抗炎症薬の1つであるシクロオキシゲナーゼ(COX-2)阻害薬(コキシブ)があります。これは、そのほかの非ステロイド性抗炎症薬と作用は似ています。
しかし、胃の障害を発症するリスクがかなり低い薬剤で、このような薬剤は血小板の機能を阻害しないので出血のリスクがある人にたいしても従来の非ステロイド性抗炎症薬よりもさらに安全に使用することができます。その1例がセレコキシブですがコキシブの1種であるロフェコキシブは、長期使用したあとに心臓発作や脳卒中などのリスクを増加することが明らかになったのです。