関節の痛みを伴う病気としては、関節リウマチに限らず、さまざまなものがあります。そのため、関節リウマチを診断するには、以下のような基準が設けられています。(アメリカリウマチ学会による)
●起床時に関節のこわばりがある
●3箇所以上の関節に腫れがある
●手首や手指の関節が腫れている
●関節の腫れが左右対称にみられる
●手のエックス線検査で異常がみられる
●皮下にしこりがある
●リウマトイド因子が陽性である
以上のうち、症状に照らし合わせて、4項目以上が該当する場合、関節リウマチと診断されます。上記の、リウマトイド因子が陽性ということは、つまり、血液検査によるリウマチ反応が陽性ということになります。「リウマチ反応が出た」という言葉に敏感になってしまう人もいるかと思いますが、健康な人や、関節リウマチ以外の病気を持った人に、陽性反応が出ることもあります。
逆に、関節リウマチ患者の中でも、10パーセント程の人は、陽性にはならないこともあります。リウマチ反応が陽性でも、即「リウマチである」というわけではないのです。診断の際、大事なことは、自覚される症状です。朝起きた時、手を広げようとしたらこわばった、肘の外側や後頭部、膝の前部などの皮膚の下に、痛みのない小さなしこりがあるなど、具体的な症状です。上記7項目のうち、血液検査やエックス線検査結果以外の症状は、ご家庭で、自分でチェックすることができますので、思い当たる症状があれば、受診の際、お医者さんに伝えるようにしてください。
アスピリンは関節リウマチの主な治療薬として長いあいだ使われてきました。アスピリンの使用量が多いと現れる副作用としては耳鳴りがあります。現在ではアスピリンに代わりイブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクというよな非ステロイド性抗炎症薬がよく処方されています。これらの薬はさらに少ない使用量で効果が得られます。
イブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクなどの薬にも副作用はありますが、高用量のアスピリンほどではありません。新しいタイプの非ステロイド性抗炎症薬の1つであるシクロオキシゲナーゼ(COX-2)阻害薬(コキシブ)があります。これは、そのほかの非ステロイド性抗炎症薬と作用は似ています。
しかし、胃の障害を発症するリスクがかなり低い薬剤で、このような薬剤は血小板の機能を阻害しないので出血のリスクがある人にたいしても従来の非ステロイド性抗炎症薬よりもさらに安全に使用することができます。その1例がセレコキシブですがコキシブの1種であるロフェコキシブは、長期使用したあとに心臓発作や脳卒中などのリスクを増加することが明らかになったのです。