ちょっとした風邪をひいたときなど、発熱に伴い、体の節々が痛むことがあるという人は、多いのではないかと思います。このように、関節の痛みというのは、珍しい病気ではありません。そして、やはりまず気になるのは、「関節リウマチ」ではないでしょうか。
関節リウマチの場合、異変は、手指などの、比較的小さな関節から始まります。最初は、じっとしていれば、激しい痛みはありません。荷物を持つ、関節を動かす、ねじるなどの動作をしたとき、漠然とした痛みを感じようになります。押したり圧迫した時に感じる痛み=圧痛があるのも特徴的で、熱感を伴うこともあります。
初期の段階では、どちらかというと、痛みよりは、「はれ」や「朝のこわばり」が目立つことが多いです。左右両方の関節に、左右対称にあらわれます。なぜ朝に、関節がこわばるのかというと、それは、炎症によって、眠っている間に体液がたまり、むくむためであると考えられています。
はじめは、なんとなく動かしづらいのですが、しばらく動かしていると、体液が移動するため、徐々にこわばりが治まり、楽に動かせるようになってきます。また、長い時間、椅子に座ったままでいるなど、関節を動かさずに過ごした後にも、同じような痛みがあることがあります。関節リウマチの場合、朝のこわばりが、1時間以上、長い時間続くことが多いです。
関節リウマチの痛みやはれは、常に持続してあるわけではなく、良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、じわじわと進行していきます。「今は痛くないが、以前はあった」というような場合、そのことも、お医者さんに伝えるようにしてください。
リウマチについてご紹介します。ほとんどの人が、「リウマチ」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、「お年寄りがかかる神経痛のことかな」というように考える人も多いようで、リウマチという病気は、正しく理解されていないというのが現状です。たしかに、これまで、全身の関節や関節周りの骨、筋肉などが痛み、それらの機能に障害が起こる病気の全ては原因が明らかになっておりませんでした。そのため漠然と、「リウマチ」と呼ばれてきたということがあります。
「リウマチ」は、正しくは、「リウマチ性疾患」という病気で、リウマチ性疾患には、「関節リウマチ」をはじめとして「全身性エリテマトーデス」、「変形性関節症」、「痛風」などのたくさんの病気が含まれています。これらの「リウマチ性疾患」には、関節や関節周囲の痛みがあるといった共通の症状はありますが、その病気によって、痛みを起こす原因は色々とあることがわかってきています。
現在、明らかになっている原因としては、「免疫の異常」や「細菌やウィルス感染」、「代謝の異常」、「外傷や加齢」、「ストレスなどの心因性」などが挙げられます。「関節リウマチ」に関しては、患者さんの血液検査の結果よって、血液中からリウマトイド因子という異常なたんぱく質が発見されて、免疫の異常が原因であると考えられるようになってきました。ちなみに、「リウマチ」の語源は、ギリシア語の「リューマ(流れ)」で、「関節の痛みは、脳から悪い液が流れ出し、関節にたまって起こる」というように定義づけられていたことからきているようです。