ちょっとした風邪をひいたときなど、発熱に伴い、体の節々が痛むことがあるという人は、多いのではないかと思います。このように、関節の痛みというのは、珍しい病気ではありません。そして、やはりまず気になるのは、「関節リウマチ」ではないでしょうか。
関節リウマチの場合、異変は、手指などの、比較的小さな関節から始まります。最初は、じっとしていれば、激しい痛みはありません。荷物を持つ、関節を動かす、ねじるなどの動作をしたとき、漠然とした痛みを感じようになります。押したり圧迫した時に感じる痛み=圧痛があるのも特徴的で、熱感を伴うこともあります。
初期の段階では、どちらかというと、痛みよりは、「はれ」や「朝のこわばり」が目立つことが多いです。左右両方の関節に、左右対称にあらわれます。なぜ朝に、関節がこわばるのかというと、それは、炎症によって、眠っている間に体液がたまり、むくむためであると考えられています。
はじめは、なんとなく動かしづらいのですが、しばらく動かしていると、体液が移動するため、徐々にこわばりが治まり、楽に動かせるようになってきます。また、長い時間、椅子に座ったままでいるなど、関節を動かさずに過ごした後にも、同じような痛みがあることがあります。関節リウマチの場合、朝のこわばりが、1時間以上、長い時間続くことが多いです。
関節リウマチの痛みやはれは、常に持続してあるわけではなく、良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、じわじわと進行していきます。「今は痛くないが、以前はあった」というような場合、そのことも、お医者さんに伝えるようにしてください。
アスピリンは関節リウマチの主な治療薬として長いあいだ使われてきました。アスピリンの使用量が多いと現れる副作用としては耳鳴りがあります。現在ではアスピリンに代わりイブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクというよな非ステロイド性抗炎症薬がよく処方されています。これらの薬はさらに少ない使用量で効果が得られます。
イブプロフェンやナプロキセン、ジクロフェナクなどの薬にも副作用はありますが、高用量のアスピリンほどではありません。新しいタイプの非ステロイド性抗炎症薬の1つであるシクロオキシゲナーゼ(COX-2)阻害薬(コキシブ)があります。これは、そのほかの非ステロイド性抗炎症薬と作用は似ています。
しかし、胃の障害を発症するリスクがかなり低い薬剤で、このような薬剤は血小板の機能を阻害しないので出血のリスクがある人にたいしても従来の非ステロイド性抗炎症薬よりもさらに安全に使用することができます。その1例がセレコキシブですがコキシブの1種であるロフェコキシブは、長期使用したあとに心臓発作や脳卒中などのリスクを増加することが明らかになったのです。